
福岡市東区は、市の北東部に位置し、博多区・中央区と並んで人口の多い区です。
古くからの住宅街と近年の再開発エリアが混在し、「自然と都心」が両立できるエリアとして注目を集めています。
この記事では、不動産鑑定士の視点から東区の地域性や不動産動向をひも解きながら、住みやすい&狙い目エリアをご紹介していきます。
東区の特徴は?広い、便利、そして再開発がアツい
福岡市の中で最も面積が広く、人口も多いのが東区です。海と山に囲まれた自然豊かな環境でありながら、JRや地下鉄、西鉄バスなどの公共交通が充実しており、都心部(博多・天神)へのアクセスも良好です。
特に近年では、「千早」駅や「アイランドシティ」エリア周辺での大規模開発が進んでおり、タワーマンションや大型商業施設が次々と誕生しています。
一方で、若宮や青葉、九産大前エリアなどには昔ながらの住宅地も多く、戸建住宅を中心とした落ち着いた街並みも魅力です。
2注目エリア①:千早・香椎エリア|再開発×アクセスのダブル魅力
● 千早駅周辺は東区の“再開発の顔”
福岡市が力を入れてきた再開発地区の一つが「千早」駅周辺です。駅近接の商業施設「なみきスクエア」をはじめ、周辺には医療・教育・子育て支援施設が集積し、特に若年ファミリー層に人気の高いエリアとなっています。小学校区も良いですね!
また、JRと西鉄の2路線が交差する「千早駅」は、博多や天神へのアクセスも良好。通勤・通学の利便性に優れ、タワーマンションも増加中です。
- タワーマンション価格(新築):4,500万〜7,000万円
- 建売戸建:4,000万〜7,000万円
● 香椎・香椎浜エリア|海辺の生活×教育環境
「香椎駅」もまた、JRと西鉄の2路線が使える便利な駅。近隣には「イオンモール香椎浜」など大型商業施設もあり、生活利便性に優れたエリアです。最近、いーなテラスという敷地内増築により、店舗数が増えたのも高評価です。近くには「コナズ珈琲」もオープンするなど、話題が豊富です。
また、香椎浜は整備された住宅街で、海沿いの景観を楽しめるエリアでもあります。
教育施設も充実しており、家族で住むにはバランスの取れた環境です。築浅のマンションや戸建住宅が多く、中古でも人気が高めです。
注目エリア②:アイランドシティ|福岡の“未来型スマートシティ”
人工島として造成された「アイランドシティ」は、福岡市が“未来志向のまちづくり”を掲げる注目エリア。商業・医療・教育・住宅の機能を一体化したスマートシティ構想のもと、整備が進められています。
緑豊かな公園と海の景観に囲まれたロケーションは、子育て世帯からアクティブシニアまで幅広い層に人気。医療施設「福岡市立こども病院」や国際交流施設も立地し、多文化共生の拠点としても注目されています。
さらに少し足を伸ばせば、「コストコ久山倉庫店」もあり、買い物環境は抜群。
今後、積水ハウスの高級分譲マンションが計画されており、億ションの誕生が噂されています!
- タワーマンション価格(新築):4,000万〜10,000万円
- 建売戸建:4,000万〜8,000万円
4. 新宮方面の魅力|「住んで郊外、働いて都心」が叶う街
「新宮中央駅」やその周辺は、ここ数年で一気に住宅地としての価値を高めてきたエリア。福岡市東区から少し北に進んだ位置ですが、JR鹿児島本線で博多駅まで20分以内とアクセスは良好。
「ロピア福岡新宮店」や「IKEA福岡新宮店」など大型店舗が集中し、車移動が中心のライフスタイルにはぴったりの地域です。
地価も福岡市中心部に比べて抑えめなので、広い戸建てをお得に持ちたい方におすすめです。
5. JR「貝塚新駅」構想と九大箱崎跡地開発|未来の街を先取り!
2030年に向けて注目されているのが「JR貝塚新駅構想」と「九州大学箱崎キャンパス跡地」の開発です。
特に箱崎地区は広大な土地が残されており、今後、再開発や民間主導のまちづくりが進めば、タワマンや商業施設の整備が進む可能性もあります。
現在は住友商事を代表企業として、九大箱崎跡地の開発計画が進行中です。
西鉄「貝塚」駅の近くにJR新駅が誕生すれば、空港線・箱崎線の結節点としての機能が期待され、交通利便性も格段にアップするでしょう。
まとめ|「広くて選べる東区」で自分らしい暮らしを
福岡市東区は、「再開発」「アクセス」「商業施設」「自然環境」と、暮らしに必要な要素がバランス良く揃ったエリアです。なかでもタワーマンションが増える千早・アイランドシティ、戸建志向におすすめな新宮方面は今後も注目が集まるでしょう。
こんな方に東区がおすすめ!
- 駅近×再開発エリアで暮らしたい → 千早・香椎
- 海と緑に囲まれた新しい街で → アイランドシティ
- 戸建て×コスパ×郊外派 → 新宮・久山方面
不動産を検討する際は、今ある利便性だけでなく、再開発や交通インフラの整備など「将来性」も含めてエリア選びをすると良いです。
鑑定士の視点では、「利便性」に加え「開発余地があるエリア」は、資産価値の維持・向上にもつながりやすい傾向があります。
利便性が向上している福岡市東区、一度検討してみてはいかがでしょうか。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
不動産鑑定士 上銘 隆佑
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