【不動産市況】福岡市博多区ってどんなところ?不動産鑑定士が解説します|住みやすさ・狙い目エリア・価格相場まで

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【執筆・監修】不動産鑑定士 上銘 隆佑
上銘不動産鑑定士事務所 代表

今回は、不動産鑑定士の視点から「福岡市博多区」についてご紹介します。


博多区というと、「博多駅」「福岡空港」などが真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。実は博多エリア、交通の利便性だけじゃなく、住みやすさや資産価値の面でもとても注目されているんです。

今回は、博多区の特徴やおすすめのエリア、不動産の価格相場などをわかりやすくまとめてみました。これから住まいや投資先を探す方のヒントになれば嬉しいです。

目次

1. 博多区の基本情報と特徴

福岡市の東部に位置する博多区は、九州の玄関口として知られています。
「福岡空港」「博多駅」「博多港」と、空・陸・海の交通インフラがすべてそろっていて、ビジネスにも旅行にもとにかく便利。

一方で、「櫛田神社」や「住吉神社」などの由緒ある神社仏閣があり、「祇園山笠」といった伝統文化も息づいています。いわゆる“都会的な利便性”と“地域の歴史・文化”がうまく共存しているのが、博多区の大きな魅力です。

2. 博多駅周辺|交通・商業の中心地

博多駅は、新幹線・地下鉄・JR在来線・高速バスが乗り入れる、まさに九州最大の交通ハブ。
駅ビルの「アミュプラザ博多」や「JRJP博多ビル」には商業施設やオフィスが入っていて、毎日多くの人が行き交います。

博多駅から空港までは地下鉄で2駅という近さ。出張や帰省が多い方にとってはこれ以上ない立地です。
単身者向けのワンルーム・1LDKのマンションも多く、転勤族や共働きカップルにも人気です。

新築マンション価格の目安
・ワンルーム~2LDK:3,500万〜7,500万円
・中古:3,000万〜6,000万円
・賃貸(単身者向け):賃料5万〜10万円程度

ビジネスの中心地でありながら、生活の場としても根強い需要があります。

3. 福岡空港・博多港があるという安心感

博多区には福岡空港と博多港があるため、国内外の移動がとてもスムーズです。
特に空港は市内中心部から地下鉄で10分以内。都市の中に空港があるという点は、世界的にもかなり珍しいです。

博多港も、クルーズ船や国際物流、フェリーなどが集まる港で、インバウンド観光や物流の拠点として注目されています。


こうしたアクセスの良さから、航空業界・物流業界で働く方の住まいとしても需要が高く、単身者用マンションは常に一定のニーズがあります。

4. 住吉・祇園・櫛田神社周辺|落ち着いた雰囲気と歴史のある住宅街

博多駅から徒歩圏の「住吉」「祇園」「櫛田」周辺は、ビル街とは少し雰囲気が違います。
古くからの神社やお寺が残る落ち着いた住宅街で、少し歩けば町家風のカフェや静かな公園もあります。

交通の便は良いのに、あまりガヤガヤしていないので、「都心に住みたいけど、静かな環境もほしい」という方にぴったりです。
価格帯も博多駅直近よりやや抑えめなので、コストパフォーマンスを重視したい方にもおすすめです。

マンション価格の目安(ファミリータイプ)
・中古:3,000万〜6,500万円
・賃貸:賃料10万〜20万円前後

5. 博多南エリア(那珂・竹下・美野島)|ららぽーと福岡ができて話題に

博多駅の南側に広がるエリアでは、「ららぽーと福岡」が開業したことで一気に注目が集まりました。
ショッピング・グルメ・映画などが楽しめる大型複合施設で、週末には家族連れでにぎわっています。

周辺には新築マンションや建売住宅が増えていて、「少し都心から離れても広めの家に住みたい」というファミリー層から人気が高まっています。
また、博多駅から自転車やバスでもアクセス可能なので、日常的な利便性も申し分ありません。

不動産価格の目安
・建売戸建:3,500万〜7,000万円
・新築分譲マンション:4,000万〜7,000万円

今後も再開発や利便施設の充実が期待されているエリアです。

6. 博多区の暮らし、どんな人に合う?

こんな方に、博多区の暮らしは特におすすめです。

  • 出張や帰省が多く、空港・新幹線へのアクセスを重視したい方
  • 単身赴任や共働きで、都心近くの生活利便性を求めている方
  • コンパクトだけど生活の質は落としたくないという方
  • 都市型の暮らしをしながらも、地域文化に触れたい方
  • 不動産投資で安定した賃貸需要を重視する方

ビジネス・暮らし・文化のバランスが取れているのが、博多区ならではの魅力です。

7. 不動産鑑定士の目線から見た博多区の将来性

博多区の不動産市場は、福岡市内でも特に地価や家賃が高く、安定性があると感じています。
交通インフラ・再開発・観光資源といった“伸びしろ”のある要素が揃っていて、今後も需要は堅調に続いていくでしょう。

特に、再開発エリアや空港・新幹線の近くにある物件は、将来的にも資産性が落ちにくい傾向があります。
住まいとしてだけでなく、投資用としても視野に入れておく価値のあるエリアです。

私の知り合いでも博多駅や東比恵駅に住んでいる人が多くいます。
交通アクセスの多様さは福岡市内でトップクラスなので、ぜひ一度検討してみてください。


以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
不動産鑑定士 上銘 隆佑

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