
はじめに|まず何を買えばいい?
不動産鑑定士として独立開業する際「どんな備品をそろえればいいのか?」漠然と不安がありました。
色々検索してみまして、まずは「必要最低限ですぐに仕事ができる環境をつくる」ことに注力しました。
結論としては、合計52,633円で不動産鑑定士事務所として成果品を納品できるまでの形が十分整いました!
今回は実際に私が使っている事務用品とその費用感を忖度なしでご紹介します。商品との利害関係は全くないため、気ままに書きます!
開業準備中の方や自宅で事務用品を必要とする方に参考になれば嬉しく思います。
プリンター(実額:39,572円)
不動産鑑定士事務所の中で最も重要&高価な備品のひとつがプリンターです。
不動産鑑定評価書の提出には、大量のA4サイズ印刷が必要です。
プリンターは性能重視で、ブラザーのA3対応インクジェット複合機を購入しました。
印刷、スキャン、コピーに対応しており、価格は税込39,572円でした。


不動産鑑定士の業務は紙の使用量が多いため、スキャン機能付きはとても重宝します。
メリット | デメリット |
---|---|
印刷物のクオリティが高い(成果品として十分) 用紙BOXが2段あるため、普通紙と上質紙をストックできる インクがネットで買える スキャン可能 A3印刷も対応(後ろから紙を入れるためやや手間) | 重い&大きい(一人で運ぶと腰が痛くなるレベル) スキャナーの調子が不安定(PCとの接続が途切れることがある) |
インクは純正を使っています(税込5,345円)
互換インクの安さに惹かれがちですが、成果品用ということで「純正インク」を選びました。
ネットで注文可能で、プリンターは好調です。
純正インクカートリッジ:税込5,345円

鑑定評価書は官公庁や金融機関に提出することもあるため、印字品質の面でも信頼性の高い純正インクをおすすめしたいです。
用紙(実額:3,903円)
必要な紙は、以下の4種類です。
- A4普通紙(500枚):資料打ち出しや検算など、日常的な印刷に使います。
- A3普通紙(100枚):使用頻度は低いですが、あると安心です。
- A4上質紙(100枚×2部):評価書製本版。マーケットレポートなどの配布物もこちらで。
- A3上質紙:使用頻度は低。マーケットレポートなどの特別配布用。
紙は重いため、Amazonで注文しています。

ファイル・封筒・郵送アイテム(実額:2,106円)
依頼を受ける際には、委任契約書の締結が必要になります。
押印手続きは郵送でのやり取りが多いため、封筒やレターパックが必須です。
- クリアファイル(透明・厚手):評価書を納品する際に必須。1件につき1ファイル用意します。税込856円
- 角2封筒(白):A4サイズ書類を折らずに送付可能。評価書送付用。税込110円
- 長3封筒(白):請求書やお礼状など、定型書類の郵送に使用。税込110円
- レターパックライト(青):委任契約書のやり取りで必要。対面受け取り不要。税込430円
- レターパックプラス(赤):委任契約書のやり取りで必要。意外と先方は青を希望することが多いです。税込600円

レターパックはまとめ買いしておくと、急な納品時にも対応できます。
5部とか買うと数千円になるので、寛容な心が必要です!
名刺(実額:1,707円)
名刺は挨拶で必須アイテムですね。
当然ですが、開業後は自分で作成し、発注しなければなりません。
PowerPointで作って、グラフィック社へ注文しています。150部で税込1,707円です。

私は「不動産鑑定士」の肩書をしっかり目立たせ、事務所名・住所・電話番号・メールアドレス・URLを記載しています。
裏面にはWebサイトのQRコードを載せています。
その他│あると便利なプラスαアイテム
今回の事務用品の中には入れていませんが、後から揃えてよかったアイテムをいくつかご紹介します。
- 屋号の印鑑:レターパックに屋号を毎回書くのは手間なので、ゴム印を作りました。3000円前後で作成可能です。
- USBメモリ:評価書データ等のバックアップ用。万が一に備えて定期保存をしています。数千円前後。
これらは必要に応じて順次揃えればOKです。最初からすべてを揃える必要はありません。
事務用品は合計52,633円で準備完了しました
不動産鑑定士事務所は小さく始められる職種です。
私は「自宅開業」でPCは手元にあったものだったので、購入した事務備品の費用は以下のようになりました。
項目 | 費用(税込) |
---|---|
プリンター | 39,572円 |
純正インク | 5,345円 |
用紙類 | 3,903円 |
ファイル・封筒類 | 2,106円 |
名刺 | 1,707円 |
合計 | 52,633円 |
プリンターにインクを追加で買い足しても、全体で約50,000円台で準備完了でした。
実際に案件が動き出す頃には、事務所の形も整ってきて、足りないものを徐々に足していくスタイルで問題ありません。
まとめ│不動産鑑定士事務所にはまずはプリンター必須!
事務所を始めて1年以上が経ちましたが、とにかくプリンターが必須です!
不動産鑑定評価書は紙での納品がまだまだ基本で、電子納品はほぼありません。インクは惜しみなく使っています。
少しマニアックな記事になってしまいましたが、私の実例が開業予定の方のご参考になれば嬉しいです(是非プリンターだけは良いものを!)。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
不動産鑑定士 上銘 隆佑
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