
千葉や東京じゃなく、福岡を選んだ理由
なぜ福岡で独立しようと思ったのか?
私は千葉県の船橋市出身なんですが、普通に考えたら独立するなら千葉や東京の城東エリア(江東区や葛飾区、江戸川区あたり)が候補になります。
なので「なぜ福岡なの?」と聞かれることが多いです。
理由はシンプルで、転勤で5年間福岡で仕事をしていたので、現時点で「仕事に繋がりそうな人」が福岡のほうが多かったからです。
独立するときに一番怖いのは、仕事がないこと。少なくとも「この人とは仕事を頼んでくれるし、こちらからも頼めそう」という人が、福岡には大体10人近くはいました。その分、開業の安心感がありました。
もちろん、千葉が嫌いになったわけではなく、いずれは拠点を広げていけたらいいなと思っています。
でも今、福岡で仕事をしていると、やはり東京や大阪が本社で、福岡を「第二、第三の拠点」として不動産を購入するケースが多いと感じます。
そうなると、やっぱり東京・大阪がツートップ。不動産業界の流れ的に、そこ(東京)に食らいついていくべきだなと強く思うようになりました。これは福岡で開業したからこそ、より実感していることですね。
地方の不動産市場って実際どうなの?参入のチャンスはある?
福岡は地方の中ではかなり大きな都市です。東京・大阪に続いて、名古屋、その次に福岡・札幌、さらに広島・仙台といった都市が続きます。地方といっても、このクラスの都市はまだまだ伸びしろがあると思います。
まず、福岡は家賃が安いです。
東京でワンルームを借りると10万円近くなることが多いですが、福岡なら中心部に近くても6万~7万円ほど。東京と比べて3~4割は安いです。
もちろん、東京並みに家賃が上がることは考えにくいですが、じゃあ福岡の給料が東京より3~4割低いか?といわれると、そこまで差はありません。せいぜい2割低いかな位なので、生活水準を考えると福岡のコストパフォーマンスはかなり良いんじゃないかと思います。
今、福岡の不動産市場では利回りがかなり下がっているんですが、これは今の賃料水準が今後も続く前提で考えられているからですね。
東京とは状況が少し違っていて、例えば家賃が2割上がるだけでも利回りは改善するので、そのあたりは慎重に見極める必要があります。
なので、福岡の不動産市場には業者側からみても購入者からみても、まだまだ参入のチャンスがあると思います。
どこに事務所を構えるか、とても悩んだ話
どこに事務所を構えるかは、とても悩みました(今は自宅兼事務所で城南区に拠点があります)。
ただ福岡市が拠点(本社)という点については、あまり迷いませんでした。福岡のほうが仕事を依頼してくれそうな人が多かったからです。やはり一番怖いのは、独立して仕事がない状態になることなので、すぐに拠点は決まりました。
福岡の中でどこに事務所を借りるかとなると、かなり悩みます。今は自宅で業務を行っていますが、もし事務所を借りるとしたら慎重に選びたいところです。天神には同業の鑑定会社が多く、赤坂も同様です。そこに事務所を構えてもいいのですが、少し面白みに欠けるというか、あえて若手の鑑定士がそこに出す必要はないかな?とも思っています。
今狙っているのは、西新、六本松、薬院あたりですね。西新には鑑定事務所が1社、薬院にも1社か2社あります。どちらも交通の便がよく、話題にもなりやすいエリアなので魅力を感じています。
特に西新はいいですね。業務で法務局に行くことが多いのですが、西新には法務局の出張所があるので、不動産登記の取得がとてもスムーズです。
それと、そもそも事務所が必要かどうかについても考えます。宅建業とは違い、お客さんが事務所に来ることはほとんどありません。
今のところ事務所の必要性を感じたことはないですね。知り合いから「遊びに行きたい」と言われたことは4、5回ありますが、それが売上につながるわけでもないので…。現時点では、自宅兼事務所で特に不自由はないです。
もう少し依頼が継続的に貰えるようになったら、事務所の必要性と場所を考えようと思っています。経営的にも固定費削減はとても大事です・・!
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
不動産鑑定士 上銘 隆佑
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