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質問Q&A「賃料の事例はどこのサイトから取ってきてるの?」→有料サイトとREIT資料がメインです。

こんにちは。福岡で不動産鑑定士をしている上銘(じょうめい)です。

最近、個別相談や勉強会で
「上銘さんはどうやって相場を調べてるんですか?」
「SUUMO以外に秘密のサイトがあるの?」

といった質問をよくいただきます。

家賃交渉において、「根拠となるデータ(事例)」の信頼性は命です。

事例が弱ければ、テナント側から「それはたまたま高いだけの物件でしょ」と一蹴されてしまうからです。

今回は、プロの鑑定士が実際に使っている「事例の探し方」を、レジデンスからオフィスまで含めて公開します。

有料サイトもありますので、「へぇー!」という感じで見て頂ければ!


1. 王道:一般公開サイト(SUUMO・ホームズ等)の活用術

まず、皆さんもおなじみの「SUUMO」や「ホームズ」は、不動産鑑定士も必ずチェックします。

正直、レジデンスならSUUMOの事例で十分なことも多いです。

困るのは、

  • 正確な契約時期が分からない
  • 成約した賃料が、募集賃料と同じか不明

くらいです!

SUUMO画面

ちなみに、不動産鑑定案件の時には、

  • 募集家賃はあくまで「参考」:ネットに載っているのはあくまでオーナー側の希望家賃として注意。
  • 掲載期間を追う:ずっと載り続けている物件は「高すぎる」という証拠かなと疑う。逆にすぐ消えた物件は「人気物件で家賃が安いかな」と判断します。
  • ホームズの「過去の募集履歴」:これは非常に便利です。その物件が以前いくらで募集され、今回いくら上がったのか、時系列で追うことができます。

→2026/3時点で、ホームズの過去の募集履歴が出なくなっている様子。

代わりに、「ホームズ プライスマップ」というサービス上では賃料相場を無料で見ることができます。

掲載住戸の参考賃料など

受任案件で使うには、「いつの契約か」「敷金礼金は有か」など足りない部分があります。

ただ、無料ですし、オーナーさんが参考として情報収集する分には、充分すぎる内容と思います。

ホームズのプライスマップ(AI)

【ホームズ】プライスマップ|マンションの参考価格を地図上でまるみえに – ライフルホームズ

2. 有料サイト:アットホームデータベース、業者ヒアリング

有料サービスの「アットホームデータベース」も活用します。

アットホームデータベース

ここでは「成約事例」、つまり「実際にいくらで契約書を巻いたか」という情報が確認できます。

「募集は10万円だったけど、結局9.5万円で決まったんだな」といった成約のリアルを掴むことで、事例の精度が高まります。

会費は月数万円掛かりますが、不動産鑑定には必須なので重宝しています。

欠点は、登録されていない事例も当然あること、です。

データは不動産業者さんが契約後に登録しているため、日本全国の賃貸事例を網羅することはできていません。

そこは、福岡市内の仲介会社さんや鑑定会社さんと情報交換をしながら、最新の成約情報を収集することで補っています。

「いくらで募集しているか」「いくらで決まったか」という情報は、不動産好き同士で、お互い情報共有し合っています!

勉強会や交流会で情報収集してます

ちなみに有名サイトのレインズは不動産鑑定業者としては、登録できません。
宅建業者としての登録が必要となりますが、上銘不動産鑑定士事務所では宅建業はせず、不動産鑑定専門にしています。

3. 収益物件なら:J-REITの開示資料と有価証券報告書

福岡市、特に天神・博多のオフィスや一棟レジデンスの家賃や利回りを調べる際、「J-REIT(不動産投資信託)」のデータも非常に有用です。

J-REIT NOW

J-REITが保有している物件は、半年に一度、鑑定評価の結果や「今の稼働率」「平均賃料」が公開されます。

  • 「薬院のレジデンス、稼働率がずっと100%近いな」
  • 「満室でも月●円とれているから、もう少し上げられそう」

など、プロが運用している物件の情報を入力できます!


こうした上場REITの一次情報を収集して、活用できるのも不動産鑑定士の強みの一つです。

私はJ-REITの開示チェックを日課にしており、福岡の物件の状況や賃料感、利回り感を把握するよう努めてます!

ちなみに以前、不動産オーナーと話している時、REIT物件の一つを知らずに市況感をお話ししていたら、「あの物件は取引利回り●%だったよ」と教えていただき、不動産鑑定士として大変恥ずかしい思いをしたことがあります。公表事例は必ず!収集すべし!です。

開示一覧がでます

4. まとめと私見

今回のご質問「賃料の事例はどこのサイトから取ってきてるの?」の答えとしては、

「ネットの公開情報、有料の成約データ、そしてJ-REITの開示情報を、不動産鑑定士の目で収集しています!」

となります。

そして、集めた賃貸事例を使って、説得力のある「不動産鑑定評価書」を作成しています。

成果品

家賃交渉において、テナント側が納得するためには「客観的な数字」が必要です。

「SUUMOで近くの家賃が高いから」と言うだけでは、「それは一番高い事例を持ってきただけでしょう?」と言い返されてしまいます。

しかし「成約事例、REITの推移、固定資産税のコスト増を総合すると、この家賃が適正です」と複数のサイト・データから論理を組み立てれば、交渉が進みやすくなります。

不動産鑑定士としては、家賃相場の変化を客観的に把握して、「適正家賃」の根拠を支えていきたいと考えています!

活動実績

以上、お読みいただきありがとうございました。


上銘不動産鑑定士事務所
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