【不動産市況】福岡市南区の住みやすさ徹底解説|不動産鑑定士が教える狙い目エリアと価格感

不動産鑑定士の写真

【執筆・監修】不動産鑑定士 上銘 隆佑
上銘不動産鑑定士事務所 代表

福岡市南区と聞くと「大橋」「高宮」「平尾」など、交通利便性に優れた住宅街のイメージを持つ方も多いかと思います。実は、タモリさんの出身地としても知られる歴史ある街で、暮らしやすさと利便性を兼ね備えたエリアなんです。

この記事では、不動産鑑定士の視点から南区の特徴や不動産価格の相場、さらにこれから注目されそうな狙い目エリアを分かりやすく解説していきます。

目次

南区の全体的な特徴|バランスの取れた都市型住宅地

南区は福岡市の南部に位置し、博多区や中央区と隣接しています。

西鉄天神大牟田線の「西鉄平尾」駅「高宮」駅「大橋」駅などがあり、天神方面へのアクセスも良好。市内中心部に近い割に、比較的落ち着いた住宅エリアが広がっているのが魅力です。

また、区の南端には「野多目」I.C.があり、九州自動車道や福岡都市高速へのアクセスも良く、車移動派にも嬉しいエリアです。

福岡市南区
南区HPより

魅力の駅周辺をピックアップ

● 西鉄平尾駅エリア|都心に一番近い“静かな高級住宅街”

「西鉄平尾」駅周辺は、中央区との境に位置し、利便性と落ち着きが共存しているエリアです。単身者向けのマンションが多く、飲食店も点在しており、若い世代にも人気があります。山荘通り沿いの高級住宅地としても知られています。

● 高宮駅エリア|子育て世帯に人気の文教エリア

高宮駅周辺は、駅前にスーパーやカフェが揃っていて、生活しやすさが魅力。福岡市立高宮中学校は地域でも評価が高く、教育環境を重視するファミリー層からの支持が厚いです。

坂道が少ないため、徒歩や自転車での移動もしやすいのもポイントです。

余談ですが、高宮中学校は有名人の出身校として知られていて、タモリさんや氷川きよしさんの母校となっています。

● 大橋駅エリア|南区最大の交通結節点+学生の街

南区の中でも特ににぎわいを見せているのが大橋駅周辺。

西鉄とJR鹿児島本線の両方を利用できるため、通勤通学にも便利です。西鉄沿線では天神からのアクセスも10分程度で、博多・薬院へのアクセスも容易です。

2022年に開業した「ららぽーと福岡」は博多区ながら、大橋駅から車で10分ほどで着く距離です。
大人気かつ巨大なショッピングモールで、連日賑わっています。開業以降、特にファミリー層への訴求力が上がったエリアです。

地域資産と自然環境|鴻巣山遊歩道などの豊かな自然

南区の魅力の一つに、豊かな自然環境があります。例えば「鴻巣山遊歩道」は、福岡市内とは思えないほど自然が豊かで、週末にはファミリー客などでにぎわいます。

自然環境は特にファミリー層に人気です。生活にゆとりや潤いをもたらし、長期的な定住ニーズを支える要素にもなっています。

不動産価格の目安|戸建て・マンションの相場感

南区は地域によって価格帯が大きく異なりますが、概ね以下のような相場感です。

● 戸建住宅・土地の相場(2025年時点の目安)

  • 【土地のみ】2,000万円~5,000万円前後(高宮・平尾エリアはより高め)
  • 【建売住宅】3,500万円〜6,500万円前後(延床30坪前後の場合)

交通利便性や学区を重視したエリアでは、建売でも5,000万円を超えるケースが珍しくありません。

● 分譲マンションの相場

  • 【新築】4,000万円〜8,000万円(駅徒歩10分圏内・60〜70㎡台)
  • 【中古】築10〜20年:3,000万円〜5,000万円(平尾・高宮エリアは人気)

特に大橋駅周辺では、近年ファミリー層の転入が多く、マンション価格も上昇傾向にあります。

狙い目エリアは?ファミリー層におすすめ!

野多目・曰佐(おさ)エリア|車移動派&コスパ重視のファミリーにおすすめ

南区の中でも、特に戸建て志向の方に注目されているのが「野多目」「曰佐(おさ)」エリアです。

野多目I.C.が近く、福岡都市高速・九州自動車道の利用がしやすいため、マイカーでの通勤や週末の遠出が多いご家庭にとっては便利な立地です。

このあたりは比較的広めの土地が確保しやすく、建物付きで4,000万円台前半の新築戸建も多く見られます。駅近ではない分、コスパに優れた物件が見つかる狙い目エリアです。

高宮南・長住・寺塚エリア|環境重視の子育てファミリー向け

高宮駅周辺からやや南側に広がる「高宮南」「長住」「寺塚」エリアも、福岡市内で“静かにしっかり暮らしたい”ファミリー層に選ばれるエリアです。

周辺には評判の良い公立小中学校が点在し、教育熱心な家庭にも人気があります。

また、「長住中央公園」など緑が多く、小さなお子様がいるご家庭にはありがたい住環境です。バス便中心にはなりますが、天神や博多へのアクセスも実は意外と良好です。

大橋・筑紫丘・若久エリア|利便性と落ち着きのバランス

「大橋駅」から徒歩圏またはバス圏に広がる「筑紫丘」「若久」エリアは、天神・博多へのアクセスも良好でありながら、駅周辺の喧騒を避けた落ち着きある住宅街が広がるエリアです。

スーパーやドラッグストア、病院も揃っており、生活利便性も十分。地形的にも比較的平坦で、日常の暮らしやすさがポイントです。近年はこのエリアにも分譲マンションや戸建分譲の供給が増えており、今後も注目される地域です。

まとめ|南区は「選べる暮らし」ができるエリア

福岡市南区は、天神・博多に近いエリアでありながら、静かで緑の多い住宅街も広がっており、「都会すぎず、田舎すぎない」バランスの良さが魅力です。平尾・高宮・大橋などの定番人気エリアはもちろん、野多目・長住・若久などの再注目エリアも含めて、選択肢が多いのが南区の強みです。

  • 駅近・便利さ重視なら → 平尾・高宮・大橋
  • ゆとりある暮らし+車移動なら → 野多目・曰佐
  • 教育・子育て環境重視なら → 長住・寺塚・筑紫丘

目的に応じて最適なエリアを選びやすいので、ライフステージに合わせた住み替えもしやすいエリアです。

不動産鑑定士の視点から

福岡市南区は西鉄天神大牟田線で天神エリアへのアクセスが良い点が人気のポイント。
区内のマンション・戸建ては共に人気で、特にファミリー世帯からの需要が強いです。2025年現在でもマンション価格はかなり上がっていますが、引き続き需要は旺盛と聞いています。

将来的に賃貸に貸し出すという事も十分に考えられる好立地です。実際に足を運んでみると、住みやすそうだなと感じられると思います!


以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
不動産鑑定士 上銘 隆佑

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