

こんにちは、不動産鑑定士の上銘です。
福岡市内でも別格のステータスを誇るエリア、中央区「大濠」エリア。

福岡市民羨望の高級住宅街で、地価の上昇が続いています。
今回は、2026年(令和8年)に発表された最新の公示地価データを基に、なぜ大濠が選ばれ続けるのか、不動産鑑定士の視点から見ていきます。
止まらない上昇。大濠の地価動向
まずは、今回発表された最新の公示地価(中央区大濠1丁目)です。

| 年次 | 価格 | 変動率 |
|---|---|---|
| 2026年 | 1,490,000円/㎡ | +13.7% |
| 2025年 | 1,310,000円/㎡ | +14.9% |
| 2024年 | 1,140,000円/㎡ | +17.5% |
ご覧の通り、3年連続で2ケタの上昇を記録しています。
2024年の+17.5%という大きな上昇から、2026年は+13.7%とわずかに上昇幅こそ縮小したものの、依然として驚異的な数字です。
このエリアの地価は、福岡市内の他の住宅地とは一線を画す動きを見せています。
参考:各都市の地価動向(住宅地平均)
九州内の県庁所在地または人口の多い市の平均地価上昇率をまとめてみました。
全ての市で上昇を記録しており、特に福岡市が突出していることが分かります。

【住宅地の地価変動率平均】
福岡市 + 7.0%
北九州市 + 1.2%
久留米市 + 3.0%
佐賀市 + 4.6%
長崎市 + 1.1%
熊本市 + 3.2%
大分市 + 4.7%
宮崎市 + 1.1%
鹿児島市 + 0.8%
那覇市 + 5.3%
※令和8年地価公示より筆者算出
なぜ大濠は選ばれ続けるのか?3つの理由
不動産鑑定士として成約事例をみていると、大濠エリアの人気には「選ばれる理由」があると感じています。
1. 唯一無二の環境「大濠公園」の徒歩圏内
大濠公園に隣接している点は、他のエリアにはない付加価値です。
都心にいながら自然を感じられ、落ち着いた生活環境が守られている。
この「良好な住環境」は、不動産の開発が進んでも決して代替できない大濠エリアの最大の特徴です。
2. 富裕層の邸宅、としての信頼性
近年、福岡市は「天神ビッグバン」などにより急速に都市化が進んでいます。
オフィスビルが増え、賑わいが創出される一方で、落ち着いた住環境を求める富裕層にとっては、「邸宅」を構える場所の選択肢が減少しています。
大濠は、その高いブランド力から常に富裕層の買い支えがあり、資産価値が極めて安定しているため、投資先としても極めて優秀なのです。
3. 分譲マンションの高級化と販売力
このエリアで供給される分譲マンションは、総じてスペックが非常に高く、仕様も豪華です。
建築費や土地代が高騰しても、それに見合うだけの「価値」を付加できるため、価格を販売価格に転嫁しても買い手がつくという好循環が続いています。
大濠というブランドが、高額物件の販売を支える力になっていると感じます。
大手デベロッパーが開発する分譲マンションは、大濠エリアだと一般募集はせず、既存客へ内々で販売案内をしているそうです。
アンダー販売で売れてしまうほど人気のエリアといえます。
不動産鑑定士の意見:今後の地価はどうなる?
大濠エリアの地価は、今後もしばらくは強含みで推移すると見ています。

これまでの過熱感により価格は高水準に達していますが、福岡市の人口動態や、九州全域からのエグゼクティブ層による「住まい需要」は堅いと考えます。
供給される土地が限られている中で、「大濠」という住所が持つプレミアムは、今後も変わっても揺るがないでしょう。
ただし、個人で不動産投資を検討される方や、住宅取得を考えていらっしゃる方は、「価格上昇が永遠に続くわけではない」という点には冷静な注意が必要です。
周辺の類似物件との比較や、将来的なメンテナンスコスト、そして何より「長く住み続ける・運用し続ける価値があるか」を慎重に見極める目利きが求められます。
専門家へのご相談はお気軽に
不動産市場の二極化が進む福岡市において、ご自身の所有する資産の価値を知ることは、これからの時代を生き抜くための大切なステップです。
「大濠エリアの物件を評価してほしい」「地代や家賃の見直しを考えている」といったご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
最新の市場データと、現場の実務経験に基づいた、公正かつ客観的な評価をご提供いたします。
上銘不動産鑑定士事務所
不動産鑑定を専門としており、不動産に関する時価及び適正賃料についての解決の実績がございます。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
この記事の執筆者

不動産鑑定士 上銘 隆佑
Ryusuke Joumei
上銘不動産鑑定士事務所 代表。
大和不動産鑑定株式会社 東京本社に2014年に入社後、2019年に不動産鑑定士登録(第10401号)。国内系不動産アセットマネジメント会社への出向を経て、大和不動産鑑定株式会社九州支社へ赴任。2024年に同社を退職し、上銘不動産鑑定士事務所を開所。
適正家賃、関係者間売買、証券化対象不動産、銀行の担保不動産、公有地の売買に係る不動産鑑定評価を中心に、不動産鑑定評価に携わる。
不動産鑑定業 福岡県知事 第(1)-347号
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