

「合格したあと、実務修習にいくらかかりますか?」とご質問を頂きます。
結論から言うと、総額で約140万円前後が一つの目安です。
正直、決して安くはありません。
目次
1. 費用の内訳:協会分+修習機関分
費用は大きく2つに分かれます。
① 日本不動産鑑定士協会連合会に支払う費用(約40万円)
- 講義:98,700円
- 基本演習:174,800円
- 実地演習の審査料:92,200円
- 修了考査:36,600円
② 実地演習を受ける機関に支払う費用(約100万円)
- 修習機関ごとに異なります。
- 上限は、物件調査が22,000円、一般実地演習が728,000円です(合計で約75万円)。
- ある修習機関の公開情報では、実地演習の受講料75万円に資料取得費14万円、修了考査対策10万円を加え、総額99万円でした。
①と②を合わせると、約140万円前後になります。
2. 払い方の違い
- 自費:基本は自費です。機関によっては分割払いに対応しています(例:3回払い)。
- 会社が立て替える場合:一定期間(例:2年)の在籍で免除になる例があります。ただし早期に退職すると、全額を自己負担することになる場合があります。
- 事務所が負担する場合:中小の鑑定事務所や銀行などで、負担してもらえる例も聞きます。
私が実務修習を受けた鑑定会社では、会社が立て替えて、2年在籍すれば免除という形でした。他の鑑定会社も似た形が多いと思います。
3. 費用以外にかかるもの
- 交通費:基本演習と修了考査は東京で行われるため、福岡などから参加する場合は交通費・宿泊費が別にかかります。
- 時間:休日を丸ごと使う2年間のイメージです。役所調査は平日に行く必要もあります。
4. 費用を考えるうえでのポイント
- 合格後すぐに払う金額が大きいので、早めに支払い方法を決めておくと安心です。
- 就職先が決まっている方は、会社の負担ルールを必ず確認しておくのがおすすめです。
- 修習機関は、費用・指導体制・場所(オンライン可否)で比較してみるのも一つの手です。
ちなみに、金額や制度は年度で変わることがあります。最新情報は協会連合会や各修習機関でご確認ください。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
この記事の執筆者

不動産鑑定士 上銘 隆佑
Ryusuke Joumei
上銘不動産鑑定士事務所 代表。
大和不動産鑑定株式会社 東京本社に2014年に入社後、2019年に不動産鑑定士登録(第10401号)。国内系不動産アセットマネジメント会社への出向を経て、大和不動産鑑定株式会社九州支社へ赴任。2024年に同社を退職し、上銘不動産鑑定士事務所を開所。
適正家賃、関係者間売買、証券化対象不動産、銀行の担保不動産、公有地の売買に係る不動産鑑定評価を中心に、不動産鑑定評価に携わる。
不動産鑑定業 福岡県知事 第(1)-347号
info@jkantei-office.com
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