

福岡市の基準地価 住宅地2位「梅光園2丁目」に見る資産価値
福岡市内の住宅地地価は、平均変動率が+5.5%と上昇傾向を維持しています。
この市況下において、市内住宅地第2位の価格水準(637,000円/㎡)を誇り、かつ+10.4%という二桁の大幅上昇を見せた注目エリアが「梅光園2丁目(福岡中央-9)」です。

市平均と梅光園2丁目(福岡中央-9)の比較

| 区分 | 地価(円/㎡) | 対前年変動率 | 市況のポジション |
| 福岡市 住宅地平均 | 230,800円/㎡ | +5.5% | 堅調な上昇傾向。実需と再開発波及で全域が押し上げ |
| 梅光園2丁目(中央区) | 637,000円/㎡ | +10.4% | 県内住宅地価格2位。高額地帯でありながら二桁の大幅上昇 |
「梅光園2丁目」の地価(637,000円/㎡)は、福岡市全体の住宅地平均価格(230,800円/㎡)の約2.8倍に相当します。
変動率に関しても、市全体の+5.5%に対して「梅光園2丁目」は+10.4%と、約1.9倍となる高い伸長を示しました。
高額価格帯でありながら地価上昇に一層の加速が見られる点が大きな特徴です。
梅光園エリアは六本松エリアに近く、生活しやすい地点です。
マンションが特に需要のある立地で、新築分譲マンションが複数計画されていて、いずれも6000万円~という高価格帯です!
建築費の上昇により、土地価格が下がるのではないかとの見方もありましたが、結果的には売価に転嫁できており、土地価格はさらなる上昇を続けています。
価格上昇を牽引する3つの背景
- 六本松エリアの利便性と七隈線延伸効果:隣接する六本松駅周辺の再開発(複合施設や商業機能の集積)による生活利便性の向上に加え、地下鉄七隈線の博多駅延伸による交通利便性向上が需要を強力に後押ししています。
- 高額分譲マンション需要の強さ:都心に近く住環境に優れたエリアとして富裕層や高所得者層からのニーズが厚く、高額マンション用地や戸建て用地としての取引が強気で推移しています。
- 住環境の良好さと供給の限られ感:大濠公園や緑地エリアにも近く、落ち着いた住生活環境が保たれている一方で、新規の土地供給が限られているため希少価値が高まっています。
市全体の底堅い上昇トレンドの中で、再開発の波及と交通利便性の高まりを享受する「梅光園2丁目」は、高価格帯でありながら力強い伸長を続ける象徴的なエリアと言えます。
不動産鑑定士として思うところ
地価の形成過程は奥が深いです。
我々不動産鑑定士は、周辺土地の取引事例を調査・まとめており、この取引実績により、基準地価を決定しています。
この基準地価が、路線価へ反映されて、固定資産税や相続税が決定されます。
コロナ前から、「地価はそろそろ下がるかも」の懸念の声が同業内でありましたが、結果的に大きく上昇を続けています。
不動産鑑定業界にもう15年近くおりますが、地価は生き物のように予測が難しく、だからこそ日頃から変動材料の収集が大事と感じます。
変動材料を収集しておけば、不動産の「価格」や「賃料」の動きを追いやすくなり、不動産鑑定評価書の説得力向上に繋がります!
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
この記事の執筆者

不動産鑑定士 上銘 隆佑
Ryusuke Joumei
上銘不動産鑑定士事務所 代表。
大和不動産鑑定株式会社 東京本社に2014年に入社後、2019年に不動産鑑定士登録(第10401号)。国内系不動産アセットマネジメント会社への出向を経て、大和不動産鑑定株式会社九州支社へ赴任。2024年に同社を退職し、上銘不動産鑑定士事務所を開所。
適正家賃、関係者間売買、証券化対象不動産、銀行の担保不動産、公有地の売買に係る不動産鑑定評価を中心に、不動産鑑定評価に携わる。
不動産鑑定業 福岡県知事 第(1)-347号
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